DVD観聴録

観てみたDVDについて、感想を述べる。(もちろん、観ても述べないものもある。あは。)
 
評価を5段階で示し、最低が星1つ「★☆☆☆☆」、最高が星5つ「★★★★★」とする。
※主観によるものであり、客観的な「おすすめ度」であるとは限らない。
 
あとは自由気ままに・・・。  
 
 
「カッコーの巣の上で (1975)」 (2004/01/17)
衝撃的なラストシーンは、これが当時の現実だったのか、と暗澹たる思いに襲われる。
看護婦長の「救い」という言葉が個人的には耳に残ったが、否定できない「コントロール」に何とも言い難い非情が。
 
1975年アカデミー賞受賞作。
ジャック・ニコルソンは、この役の為に生まれて来たとでも言うべきハマリ役だと思う。
 
私の評価の範疇から超越している感じ(早くも音をあげた・・・)。
しかし万人が観るべきものだと思う。
 
★★★☆☆
「12人の優しい日本人 (1991)」 (2004/01/11)
「12人の怒れる男(1957)」が原作で、この正月にもNHKで放映されたリメイク版「12人の怒れる男 評決の行方(1997)」を観たばかり。前々からもう一度観ておきたいと思っていた本作品であった。
 
日本人に「陪審員制度」というものが文化的に馴染むのか、そんなところから疑問なのだが、林美智子の演じるようにモノをはっきり言えないような点もしっかり押さえられている。
「12人の怒れる男」では、これでもかという程の中傷に人種差別、家庭問題まで加わって、陪審員それ以前の問題にスポットが当たっていたように思われる。改めてこの辺りを比較してみると「優しい日本人」は、耐え難い議論から逃避する役もあるように、内向的な部分を表現する点が目立ったと観た。梶原善が声を荒げる一幕も、ふたを開ければ単なる嫉妬で抑えられている点が逆に笑える。結局、相島一之演じる陪審員2号の、心の傷を表現し続ける「話し合いましょう」が痛々しい結果なのだ。
 
原作では、疑問が残る点を説明して行き「無罪」の一致へと進行していく形だが、「優しい日本人」ではその題名の通り、有罪の疑いがありながら「無罪」として「疑わしきは罰せず」の側で描かれている。
「有罪ではないか」の疑問、つまり殺意の有無が議論されていく訳だが、・・・あの風向きの反転、豊川悦司が熱演し出すあたりからが妙なのだろう。
 
演出が三谷幸喜という点もあるのだろ。おもしろい。
 
★★★★★
「アルマゲドン (1998)」 (2003/12/21)
ブルース・ウィルス、格好良すぎ。
 
つかみの、流星群がスペースシャトルを襲うシーンは迫力があり、思わず引き込まれるものがあった。
 
SF的要素も色濃く、リアルさに欠ける一面はあったものの、想像力を掻き立てられるストーリーと映像には満足度が大きい。
 
大画面で観たい一本。
 
★★★★☆
「ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳 (1974)」 (2004/12/13)
私はジャッキー・チェンのカンフー映画が好きだ。
とりあえず一通りは観ておかないと気が済まない。ただそれだけだ。
 
この初期の作品、ストーリー性などはっきり言って特に何も無い。
しかし若き日のジャッキーの肉体と躍動感には、感動的なものがある。
 
カンフー的には、最初に父親が悪役のボスにやられてしまうシーンなどは、「稽古のシーンか?」などと気を緩めてしまう程のスローで演技的なものである。これを観てしまうと、今日の撮影技術の進歩(があると思うのだが)を感じずにはいられない。
 
師匠が眼を閉じてハエを取るシーン、これは見覚えがあり、傑作的な一面かと思われる。
 
結局最後に「目隠し決戦」なのであるが、この目隠しという伏線について根拠が無く、突然出てくるような演出であって、疑問である。
 
★★☆☆☆

Last modified: Mon Jan 19 01:59:32 JST 2004