Jul. 30, 31, 2005 2005年度 石川県選手権
男子 100m平泳ぎ 予選 1’18”57(21位)
男子 50m平泳ぎ 予選 33”39(13位)
    B決勝 33”84(14位)
 
日水連・大会結果の参照ページ (全体とその中での自分の位置を把握できます。)
 
■大会初日
 
心境としては、試験勉強をサボった試験当日のような戦意喪失の状態、というのが本当の所だった。
100m平泳ぎは、2週間前のジャパン・マスターズで1分22秒以上の最近の自己ワーストをたたき出してしまった点、そして何より100m対応の練習を全く行なっていない、というのがその理由だった。
大会当日まで、イメージを積み重ねて気持ちを高めていかなければならないのに、そうした作業も行なえていなかった。従って、目標設定も何もないままに、その朝プールサイドに立ってしまったような状態だったのだ。
 
そんな中で、成年のフリーで国体選手の栗原さんが発する各選手への言葉は、私にとっても有益だった。
ごく当たり前の事なのかも知れないが、それを自発的に生み出せない場合、言ってもらえることにより自分の中にそれを宿す事が出来るものなのだなあ、という感じがした。
栗原さんの場合、その言葉は的確で厳しいのだけれど、選手に対する思いやりとユーモアに富んでいるから素晴らしい。
 
「へっぽこな泳ぎをした奴は、歩いて帰れ。」
「予選だからって、流すなんて事を考えるな。みんな必至にやってくる。いい泳ぎをしろ。」
「2本やるのに、どっちを優先しよう、なんて事を考えるな。両方ともちゃんとやれ。」
「100mを泳ぐ力が無い、とか考えるな。50mの力を上げる為に、100mを利用できないかと考えてみろ。年をとっていくのに、同じ事をやっていて維持出来る筈も無い。」
 
上に挙げたごく一部の中で、特に最後のやつには発奮して、やってやろうじゃないか、という気持ちになれた。
初心に帰れば、100mは憧れなのであって、本当は「100mでレースを出来るようになりたい」というのが夢なのだ。その為には現状がどうであれ、とにかく接し続けない事には課題も忘れ去ってしまい、本当に取り組めなくなってしまう結果となる、と思っているのだった。だからやるのだ。
 
で、今回は100mの何物も準備をしていないので、自分の中で置き換えを行なった。これが出来た事が、実はこの大会で一番大きな収穫だったのかも知れない。
「50m×2で行こう。」
 
今までもペース配分に関して、我流で試行を繰り返してきた。ジャパンマスターズで体得した「イーブンペース」もその一つだ。
ただし、今回は50mの練習(シミュレート)にこの100mを充てる、という気持ちで決した。
50mの2本目で必ず潰れる。しかし1本目の感覚は明日の50m本番につながり、2本目から何かを得られる可能性はある。
 
比較的落ち着いた心境でスタート台へ立った。
スタートの成否はほぼ忘却したが、失敗ではなかった。浮き上がりについて神経を割く筈であったが、飛んでしまっていて頭に浮かばなかった。しかし綺麗に浮き上がれた。
隣はもちろん見えなかった。私は50mのハードをやっているのである。
泳ぎの感覚自体は悪くなかった。身体もそんなに重くない。ただ、伸びていないようには感じた。ターンの5mくらい前から、我に返りそうな苦しい状況が訪れる。
ラップは取ってもらっていないが、34秒後半くらいで入れていた泳ぎだったと思う。
 
ターンをして、浮き上がりから地獄を見た。
身体の動きが十数秒前とは明らかに異なる事を察知した。
25mのラインが見える前、あと残り30mもあろうかという所で、確定的に「浮いた」。
両腕の下腕に何かが溜まり始め、鉄のように重くなって痺れて来た。こんなに身体の物理的変化がハッキリ認知できたのは、いつ以来だろうか・・・、などと意識が飛びそうになり、この極限状態は「ある種の快感」であるので、それに酔いそうな感覚に揺れつつ、そして両足が同じような状態になり始め、次に「このまま進まずに止まってしまうのではないか。」という「恐怖」に気持ちが変化するまでにそう時間はかからなかった。
何だかよく覚えていないのだが、どうやってか知らないがその最後の25mを何とかもがいて、タッチ版に両手を押し付けた感じだ。
 
思い返してみると、その最後の付近、あごはそんなに上がっていなかったように思う。(上がっていたとは思う。)
今回は先に身体が動かなくなったケースで、心肺機能、つまり息が上がってしまった状態ではなかった。(上がり切ってはいないだけ、という感じだったと思う。)
 
9コースであったし、完全に浮いたので、完全にその組の最下位だという固定観念もあったのだが、数字の羅列である電光掲示板の読み取りを行なう思考回路も、既に停止していたのだろう。
9着の表示が既に出ていて、その「9」が着順なのかコース番号なのか、もはや判断できる状態ではなかった。その9着の表示、1分21秒以上、これを自分のタイムと思い込んで、まあ、100mとしては仕方が無いと踏ん切りをつけ、ダウンをしにアッププールへと向かったのであった。
 
物理的な疲労困憊の中で、200くらい適当に流した後、速報の掲示を見た。
「18秒?」
名前とタイムを何度も見比べて、認識するのある程度の時間を要した。
A決勝の進出は、12秒前半。B決勝は、16秒台を出せばという所だった。
 
■初日の教訓
 
チームの所へ戻って、栗原さんからの第一声。
「全然伸びてないよ、ガッガッガッがって、かく時も伸ばす時も全部力入れちゃダメだよ。」
そう、50mのつもりでやったので、その差分を考慮して100mでどう泳げばよいのかと考える材料にすれば良い。
50mは伸びとピッチのバランスの問題だが、ピッチを落とす訳にはいかない。ただし、伸びている時間があることは前提である。
問題は後者であり、これは「力んでいる」という事である。
「力を入れること」と「力むこと」の違いは、入れなくても良いところに(で)余計な力が入ってしまっているかどうか、という点である。正直、この点について、私はまだ答えを持っていない。頭では分かっているのだが、それをどうやれば実現できるのか、まだ身体で表現できないのだ。
伸ばす時は、かく時から加速して、一気に前へ腕を投げ出す形で伸びるのが理想形である。この「投げ出し」にもある程度の力が必要だと思うのだが、ここに必要以上に力を入れてしまっている、またはこの理想形へ近付こうとする思いと挙動とが、実はマッチしていない、という点が考えられる。
・・・これは、今後の大きな課題として・・・。
もしもこれが解消されたとしたならば、否、これを解消しただけでも、50mを想定した今回の泳ぎでも、後半早々にあんなに腕が痺れるような事態を、もしかしたら回避出来るのかも知れない。
 
その後、野小さんからも、
「いつも練習のときは大きく伸びているように見えるけれど、レースでは他の人の倍くらいのピッチだったよ。」
とのご指摘。これは今後の100mへの取り組み方に、大いに参考になる点だ。
ストローク数を減らして、大きな泳ぎでより速く。水の抵抗に極力逆らわない取り組みだが、体得には相当の練習が必要だと覚悟を決めなければならない。
 
■大会2日目
 
初日を終えて、幸いにも身体へ変調は生じなかった。筋肉痛も無く、故障も無い。何とか、本番の50mに備えられそうだった。
しかし全身の肌が鉛になったのでは、というくらい重く、眠かった。物理的な疲労であろう。プールを後にして、すぐに温泉へ向かって少しでも疲れを取るべく療養。帰って、パスタ、バナナ、栄養剤などを補給して、万全を期す。早めに就寝し、安眠を妨げない為に、エアコンを29度設定で特別にオールナイトでON。
そして、これが大会の朝?!というくらい、爽快な目覚めを得る結果となった。(当たり前の事のようなのだが、そうでも・・・)
 
(続く)
 
Jul. 28, 2005 今日の練習(金沢市合同練習会)
アップ 100m×4 (2’30)
平泳ぎ キック 50m×4 (2’00)
平泳ぎ ドリル 50m×8 (1’30) フォーミング、フォーミング、イーブンスイム
平泳ぎ スイム 50m×4 (2’00) イージーハード・ハードイージー・オールイージー・オールハード
飛び込み練習 2本
ダウン 100m
TOTAL 1300m
 
思えば、スタイル1(専門種目)の練習を集中的にやる事も、この1年は少なかった。
フォーミングを意識すればするほど、迷いが生じるような感じがする。この期に及んで弱気は禁物だが、「ポイント」を絞り込みたい。
 
さて、身体のだるさが抜けない。
日常の生活におけるバイオリズムの低調さもあり、何とかしたいのだが・・・。しかしドーピングに走りたい気持ちは抑えて・・・。
昨夜はニンニクを食したりしてみたが・・・。うなぎは週の初めに堪能したが、リピートすべきか。否、もう炭水化物を多めにする時期か。
昨年の7月半ば、熱を出して寝込んだ要注意な時期なんだよな。
Jul. 27, 2005 今日の練習
アップ 200m (25m背面スカーリング+膝曲げで腹筋強化、25m足クロスジョギング)×4
自由形 ドリル 400m (25mドッグプル+25mスイム(ハイエルボー意識))
自由形 スイム 100m×2 (ストロークをテンポアップしてキープ)
古式泳法 100m×2 (25m横泳ぎ、25m逆横泳ぎ、25m巻き足、25m背面平泳ぎ)
平泳ぎ ダッシュ 25m×2 (上から、ストローク数低減意識)
ダウン 100m
TOTAL 1150m
 
連日、見どころ満載の世界水泳なのだが、その様子をちょっと反映した練習内容も。
1500mでも、上半身でグイグイ、ガシガシ、「それで最後までもつの?!」という力泳を見せ付けられている訳だが、長い距離でもテンポアップして、その状態でずっと泳ぎ続ける意識を持った内容である。
苦しいのは当たり前だが、「速く泳ぐ」という事はそういう事である。・・・言うまでもなく。
 
身体のだるさはやや緩和されたまでで、引きずっている。
上半身の筋肉痛は治まったが、太ももの状態は中途半端な感じ。
睡眠とサプリメントで、何とかおまじないをしたい。
 
いよいよ週末の石川県選手権まで、あと3日。
明日、木曜日の練習で、試合前の練習は打ち上げる。
気分的体調的に、ベストで挑めますように。調整、調整。
Jul. 25, 2005 今日の練習(金沢市合同練習会)
アップ 100m×4 (2’30)
平泳ぎ キック 200m×1
平泳ぎ キック 50m×2 (1’30) ハード
ダウンスイム 100m
平泳ぎ スイム 50m×4×3 (1’30) フォーミング、フォーミング、イーブンスイム
平泳ぎ スイム 50m×2 (2’30) 25mダッシュ+25mダウン
飛び込み練習 5本くらい
ダウン 100m
TOTAL 1600m
 
身体が重かった。週末のウェイトトレーニングの疲労を持ち越してしまった。
上半身は肩を回すのもだるい感じで、太もももパンパンな感じ。
 
キック50mのハードは49秒。
スイム50m4本のイーブンは、44秒。
25mまでのダッシュを50mまで延長してみて、ざっくり40秒。
・・・体調からすればこんなものではないかと思う。
Jul. 24, 2005 週末の陸トレ
■24日(日)
ランニング 4km (23’31)
筋トレ 30分
 
■23日(土)
太極拳
エアロバイク 30分
筋トレ 30分
 
<まとめ>
先週末はジャパンマスターズで練習をお休みした都合もあり、ウェイトが重く感じた。
エアロバイクは大丈夫だったが、ランニングは太ももにこたえた。後日まで筋肉痛を引きずる結果となっている。
肩まわりも筋肉痛で、ちょっとこれはシーズン中の試合直前にはあまり良くないのかな、という感じ。
Jul. 23, 2005 マジで!? 平泳ぎ泳法改正!!
6月08日に本サイトでもピックアップした「平泳ぎのルール改正」。
ついに決まってしまったようだ。→(記事
 
ちょっと引用・・・
「国際水泳連盟(FINA)は21日、競泳の規則改定を行い、平泳ぎで禁止されていたドルフィンキック(両足をそろえて足の甲で下方に打つキック)を、スタートとターンの後の1回に限って認めることを決めた。新規則は来年から採用される。」
 
オフに入ってからの課題が、ひとつ増えましたな。
Jul. 22, 2005 22日朝刊での勇姿!?!
とにかく見てもらうしかあるまい。
 
(写真をクリックすると、大きくして見る事ができます。)

 
確かに今思えば、記者さんからの「大会に向けての意気込みを聞かせて下さい!」系のインタビュー・ヒアリングは一切無かった。それは事実だ
 
しかし、ネタが 「市営プールのナイター営業」 だったとは!! 笑いました!!!(笑)
 
「練習会」、「金沢市チーム」、この集団にまつわるこれらの本質的なキーワードは、一切ありませんでした。(爆)
 
さて、それでは、一縷の望みである「私」はと言いますと、「右肩・右胸部が辛うじて見えます」。はい。
写真は言うまでも無く、練習終了後に記者さんから指示を頂いて作り上げた絵、ですよ。
あの「カメラ泳ぎ」は何だったのだろう、と笑いをこらえるのに精一杯でした。ちゃんちゃん。
Jul. 21, 2005 今日の練習(金沢市合同練習会)
アップ 100m×4 (2’30)
平泳ぎ スイム 50m×8 (1’30) フォーミング意識
平泳ぎ キック 100m×4 (3’00)
平泳ぎ ドリル 50m×4 (2’00) 25mヘッドアップスイム
平泳ぎ ダッシュ 50m×4 (2’00) 25mダッシュ+25mイージー
ダウン 200m
TOTAL 1800m
 
今日は練習内容はともかく、「北國新聞の取材で写真撮影ビシバシ」であった。 伺ったところ、明日7/22朝刊に掲載する記事になるという。
記者の方がプールサイドを駆け回り、50mのスタート・ターンの壁で待ち構え、泳いでいるところを撮影するというのだからたまらない。
しかも私が経験した中で最多、今日の練習参加人数は25名前後だったのではなかろうか!練習の場はヒートアップの一途であった(という事にしよう)。
 
そう、カメラ目線ならぬ、「カメラ泳ぎ」になったのは言うまでも無い・・・。
 
リクエストに応えて、壁際で流さずに直前でひとかき入れて写してもらう、という有様だ。
平泳ぎでいえば、いつもより少し身体を起こし気味にして、大げさに言えばかき込んだ時に胸を張り気味にして、大きな泳ぎ「っぽく」して「絵」を作る。
 
こんなフォーミングだからフォーミングの履き違いなのだが、しかしある意味緊張感に包まれた練習で、それはそれで良かったのではと思う。
 
練習と練習の合間にも、コースでの談笑の様子にカメラのフラッシュがたかれる瞬間も見逃さない。
さりげなく斜め45度で、笑顔を絶やさない念の入れようであった。 おかげで腕や足の筋肉より、頬の筋肉が引きつっていた。
 
練習終了時には記者さんのリクエストで、集合写真的に皆で絵を作って応じた。
「カメラの方は見ないで下さい!」の指示に、得意の斜め45度の笑顔で応戦。
手前に呼ばれた若者達を大きく写す構図で、私は後ろの方でさり気なく。
 
さて、どんな写真と記事で収まっているのか、翌朝が楽しみだ。
無論(私が写真に見えようが見えまいが)スキャンして明日この場で報告します。(笑)
Jul. 20, 2005 今日の練習
アップ 100m
自由形 ドリル 150m けのび+スイム・両足の親指が触れ合う意識
平泳ぎ ドリル 100m けのび+スイム・前に伸びる意識
背泳ぎ キック 25m×6
背泳ぎ スイム 25m×6
ダウンスイム 400m
人工呼吸法の練習
TOTAL 1050m
 
季節柄、人命救助訓練の一環で、人形を使ってのマウストゥーマウスの練習。
1.声掛け「大丈夫ですかー!!」
2.耳を口に近づけ、同時に胸に視線をやり、呼吸の有無を確認。
3.(呼吸していない場合)鼻をつまんで、口から空気を入れる。胸が膨らんで入っている状況を見ながら。2回。
4.頚動脈と胸に手をやり、鼓動の確認。
5.(鼓動が無い場合)みぞおちから指2本上の胸部を両手で押す。15回。
6.「3.」「5.」の繰り返し。4セットくらいやるんだったかな?
 
これだけなんだけれど、年に一回くらい復習しないと忘れてしまう。
やればすぐ思い出すので、こういう機会があるに越した事は無いと実感。
でも、こんな場面には遭遇しませように・・・。
Jul. 18, 2005 今日の練習(金沢市合同練習会)
アップ 200m
平泳ぎ スイム 100m×4 (2’30)
自由形 スイム 50m×10 (1’15)
平泳ぎ キック 100m×5 (3’00)
ダウンスイム 100m
平泳ぎ ダッシュ 50m×4 (1’30)25mダッシュ+25mイージー
ダウン 200m
TOTAL 2100m
 
今年も県民体育大会へ向けて、金沢市の合同練習会が始まった。
初日の 7月18日は、約20名が参加。
で、いきなり2000を越えるハードメニュー。私は全く問題ないが、そんなにマニアでない方もいらっしゃる訳で、潰れないでと願うばかりである。
 
この練習会のメリットは、みんなで取り組んで顔と名前を覚え、金沢市選手団の団結が図られるのは勿論の事、以下の2点が重要である。
・長水路(50mプール)での練習である事
・飛び込み練習が出来る事
 
実際のレースが長水路である事もあるが、長い水泳人生において「長水路での練習」は実は稀少なのである。短水路との違いは後述のように歴然としたものなので、機会があれば逃さない方が良い。
また飛び込みに関しては、私の現状では特に挙げなくても良いのだが、他の各施設の一般的な状況を見て、飛び込み練習をする事が出来る環境は非常に限られている。この点で、他の皆さんにとってはまたと無い機会である訳だ。
 
さて、久方振りに長水路で練習してみて、時計をみながら、「うーん、短水路と比較して、ラップはざっくり2〜3秒増しかな。」という感じである。
・・・とにかく50mは長い・・・。
 
夜の屋外プール、背泳ぎでダウンしながら黒い空とその中に点在している星を見るのが好きだ。
しかし何故か溺れているコガネムシが、泳いでいる私の腕にしがみついてくるのだけは勘弁。・・・小学生のプール気分じゃないか・・・。
 
合同練習会は、8月第一週末の大会までの月・木、あと5回行なわれる。
Jul. 15〜17, 2005 ジャパンマスターズ2005
(作成中)
Jul. 13, 2005 今日の練習
(作成中)
Jul. 11, 2005 今日の練習
アップ 200m
自由形 キック 300m 行きバタ足・帰りバックキック
自由形 キック 25m×8 行きバタ足・帰りバックキック
平泳ぎ スイム 50m×20 (1’00)
ダウン 200m
TOTAL 1900m
 
試合明けで上半身バキバキの筋肉痛ながら、ジャパンマスターズへ向けて仕上げに。
 
50の20本は厳しかったが、通り越せた。
最初10本を45秒イーブン。それからの2、3本が地獄で、息を上げながら47秒弱で回るのがやっとになってしまった。しかし15本目を越える辺りから再び覚醒し、43〜45秒へ戻してフィニッシュ。
10本を越えた辺りは、煙草を飲んでいた時のように肺に空気が半分くらいしか入らないような感覚で、金魚のアップアップ状態に陥っていた。ものは試しで、しっかり息を吐き切って吸い込む、その意識をしてみたところ、良かったのかどうか落ち着いてきて、最後の5本は心肺機能的に苦しさが和らいでしまった感じだったのだ
 
小さな壁がこういう所に知らず知らずのうちに出来てしまっている訳で、ちょっときつ目の練習をぶつけてみては、壊して、という繰り返しなのかも知れない。逆に言えば、楽に流れていた証拠だな。
Jul. 10, 2005 石川県長距離マスターズ水泳競技大会
男子30-34歳 1500m自由形   23分27秒91
男子30-34歳 400m個人メドレー 6分02秒29 (県マスターズ記録更新)
 
いやー、楽しかったー!
経験していない事をやってみる、っていう、純粋な感じっすね。
また経験する事により、それにまつわる周囲の状況が実感できるという点。
 
■1500m自由形
ご存知の通り、とにかく私はブレストスイマーである。
クイックターンが出来るようになったのはマズターズに入ってからの26の時。クロールの何たるかをしっかり教わったは、30を越えて金沢へ赴任してきてからなのである。
200m泳ぐだけで肩が上がらなくなっていた状況を思い出すにつけ、よくここまでできるようになったものだと、正直思う訳である。
 
昨年この長距離大会に参加して、先輩方がごいごい1500mを泳いでいる様子を見せつけられてしまって、それでも若年な私が、それを出来ない訳が無いだろう、と発奮させれれてしまってはや一年。満を持してとは言えないまでも、「不可能ではない」と思えたことが大切で、32歳の初挑戦であった。
 
(作成中)
 
Jul. 06, 2005 今日の練習
アップ 300m
自由形 プル 200m×1
自由形 スイム (50m×4)×2 (1’00) ディセンディング、セット間レスト1分
ダウンスイム 100m
古式泳法 横泳ぎ 25m×4
ダッシュ(長距離向け) 25m×2
ダウン 300m
TOTAL 1450m
 
ディセンディング1セット目:42、40、37、34秒
ディセンディング2セット目:41、40、36、34.5秒
・・・1分サイクルなのでこんなものかな、と思うのだが、もう2秒ずつグッとレベルアップすると面白いだろうな。
しかし、ツービートで消耗を抑えながら上半身で持って行く泳ぎ方が、長距離の中のスパートでは正解のような気がしないでもない。シックスビートで打ちまくっても、バテるだけでラップにほとんど変化が無いからだ。バランスが重要で偏ってはまずいとは思うのだが・・・。
 
このディセンディングは計400mな訳で、50mを42秒平均で行ったとして、5分36秒。
何か今なら、これくらいはイケそうな気がしてくる。
今年中に、まずは5分30秒の壁をクリアしたいな。
 
いよいよ次の日曜日のレースは1500な訳だが、コーチからワンポイントアドバイス。
・呼吸は2回(のかき)に1回を、最初からずっと同じリズムで通す事。
・しかし一方ばかりの呼吸では片方の腕に負担がかかるので、時折逆向きの呼吸を入れて腕を休める事。
 
だんだん、緊張が高まる・・・。
Jul. 04, 2005 今日の練習
アップ 200m
自由形 キック 300m×1
自由形 プル 300m×1 ローリング・腕を前に伸ばす意識
自由形 スイム 50m×16(1’00) 800mを連続して泳ぐ意識
ダウンスイム 100m
自主トレ
平泳ぎ キック 50m×10(1’00)
ダウン 100m
TOTAL 2300m
 
いきなりバタ足300mだが、浮かずに付いて行けた。フィン付きの先輩方に25m差をつけられたが追い越されることは無く、「昔は出来なかったがなあ。」と感慨にふけった。ちょっとの成長でも励みにしたい。
 
7/10の長距離マスターズも見据えて、泳ぎ込みに熱が入る。
50mの16本は、練習の意図からすれば45秒程度のイーブンで回るものなのだろうが、これはインターバルトレーニングも兼ねてしまえという事で、40秒イーブンとなるように力を入れた。
 
自主トレのキック50m10本は、自ら拷問モードだが、50〜52秒で回し切った。
だいぶピーク時の状態へ戻せて来た感がある。
最初3、4本は太ももがつりそうな感触だった。しかし週末の陸トレメニュー「エアロバイク30分」の「最初の10分」の苦痛に比べればまだ我慢できる。・・・(その内容のレベルはとにかく)こういう「〜よりはマシ」という追い込んだ練習に挑んで行く必要性を痛感。そうすれば大抵の事を「楽」だと感じる事が出来る。
Jul. 01, 2005 今日の練習
アップ 150m
ドリル 25m×4 肘より前スカーリング+バタ足
ドリル 25m×4 サイドキック+下の手肘より前スカーリング
スイム 200m×1 S字状の、キャッチ時に「回す」スカーリング意識
ドリル 25m×4 サイドキック+横の姿勢のまま上の手をかく
スイム 100m×1 入水からS字ではなく、まっすぐかく意識
ダウン 300m
TOTAL 1050m
 
クロールの手について、入水時のスカーリング練習。
最初のドリルは一般的なのだが、サイドキック状態で上の手をかいてみる練習は白井コーチオリジナルと見た。最初は奇異に感じたが、意識付けにはかなり効果的なものだと感じ入った。
両手が進行方向へ伸びた状態から上の手をかく訳だが、肘より前で水を押さえてハイエルボー状態となり、肩から肘・肘から指先・指先から肩のライン、このトライアングルがちょうど顔の前に出来る状態となり、その窓から向こうを見通す状態となる。そこからは一気に後ろまでかき切る挙動となる。
これが、肘からまでの水のキャッチ・スカーリングが出来ずに肘から引けてしまうかきになってしまっていると、上記のトライアングルが出来ない。
詳説すると、かき始めからトライアングル形成まで、肘は少し持ち上がる程度で決して後方へ下がる動作は無い、というふうにしなければならない。
 
このサイドキックでの意識漬けは、その挙動の一部始終を自身で観察しながら行なえる点で効果的なのである。
 
そしてちょっとした驚愕だったのが、「入水からS字ではなく、まっすぐかく意識」でのスイムだ。
色々な泳ぎ方を試す事によって「水感」を高めるのもトレーニングのひとつと解釈しているが、この、入水から真っ直ぐかき切る、というクロールがいかに不自然であるかを体感することが出来たのである。
自分は、感覚的にはクロールのS字の手の動きはあまり意識しておらず、入水時のキャッチのスカーリングもほぼ行なっていないに等しく、つかんだ水をグッと押さえる感じだけを持っているように思っていた。
しかし実際「まっすぐだけ」と制約して行なってみると、これが(私の場合)つかめない・柔軟性の無いガチガチなかきのように感じられたから不思議であった。
無意識にそれでもそれなりにスカーリングしているもんなんだなあ、と自己満足してしまった次第である。